Windows Update 2026年5月版
重要な2本のアップデートを解説
全ユーザー必須確認
2026年5月に、Windowsの重要アップデートが2本配信されました。どちらも中小企業・個人店のパソコンに直接影響する内容です。「なんとなく後回し」にしているアップデートを、今日確認しましょう。
KB5089549 — 脆弱性修正+動作高速化のセット更新
今月の月例セキュリティアップデート「KB5089549」は、深刻な脆弱性を含む複数のセキュリティホールの修正と、パフォーマンス改善がセットになった価値の高い更新です。
- ファイルエクスプローラーの起動・フォルダ移動・検索のレスポンスが目に見えて高速化
- rar・7z・zip に加え、新たに uu・cpio・xar・nupkg 形式の圧縮ファイルを追加ソフト不要で展開可能に
- エクスプローラーのゾンビプロセス問題を修正し、CPU の無駄な消費を防止
- 複数の深刻な脆弱性(個人情報・データの安全性に関わるもの)を修正済み
KB5089573 — UI全体の体感速度が上がる「Low Latency Profile」追加
5月27日配信の「KB5089573」はセキュリティ修正は含まない任意適用のプレビュー版ですが、OSの体感速度アップに直結する「Low Latency Profile」が含まれています。
- スタートメニュー・検索・アクションセンターなどコアUIの起動と操作が高速化
- タスクマネージャーで NPU(AI処理チップ)の使用率が確認できるように
- Windows 共有オーディオの音質向上と遅延改善も含む
- セキュリティ修正なし・任意適用のため、業務PCは動作確認後の適用を推奨
Windows Updateを今すぐ確認する手順
Windows Updateを開く
スタートボタン → 設定(歯車アイコン)→「Windows Update」をクリックします。またはWindowsキー+Iで設定を開き「Windows Update」を選択してもOKです。
「更新プログラムの確認」をクリックして最新の状態か確認
「最新の状態です」と表示されていれば問題なし。更新プログラムが表示された場合は「今すぐダウンロードしてインストール」をクリックします。
インストール後に再起動を行う
更新後に再起動を求められたら必ず行いましょう。「再起動を後で行う」にしたまま放置すると更新が完全に適用されません。業務終了後に再起動するのがおすすめです。
エラーコード「0x800f0922」でインストールが失敗するケースが報告されています。原因はEFIシステムパーティション(ESP)の空き領域が10MB以下になっていることです。Microsoftが回避策を公開しているため、失敗した場合はサポートページを確認するか、お気軽にご相談ください。
Windows 10は2025年10月にサポートが完全終了し、セキュリティ更新プログラムが提供されなくなっています。Windows 11 version 23H2 も2025年11月にサポート終了済みです。古いバージョンのままではウイルス・不正アクセスのリスクが高まります。早急にWindows 11の最新バージョン(24H2 または 25H2)へのアップグレードをご検討ください。
「3-2-1バックアップルール」で
データ消失リスクをゼロにする
初心者〜全員必須
マックス姫路パソコンサポートセンターに最も多く寄せられるご相談のひとつが「パソコンが壊れてデータが消えた」です。2026年現在、プロが推奨するバックアップの最適解は「3-2-1ルール」です。一度設定すれば自動で守られます。
3-2-1バックアップルールとは
「パソコン本体」「外付けHDD/SSD」「クラウド」の3か所に同じデータを持つ。1か所が壊れても残り2か所が守る。
「物理ドライブ(外付けHDDなど)」と「クラウド(オンライン)」という性質の異なる2種類に分散保存する。
クラウドを使えば火災・地震などの災害でパソコンと外付けHDDが同時に失われても、データだけは守られる。
バックアップ先の選び方と特徴
Windowsと完全統合。指定フォルダを自動同期。パソコンが壊れても別PCやスマホから即アクセス可能。
Gmail・スプレッドシートと一体。15GBまで無料で使えるため、書類・写真の自動バックアップに最適。
容量あたり最安値。大量データをまとめてバックアップするのに最適。インターネット不要で速い。
振動・衝撃に強く読み書きが速い。ノートPCとセットで外出先に持ち歩くバックアップに最適。
一般的なHDDの寿命は約3〜5年です。5年以上前に購入した外付けHDDに大事なデータを入れたままにしていると、突然読み込めなくなるリスクが非常に高くなります。今すぐデータをクラウドにもコピーしておきましょう。
今日できる!OneDriveの自動バックアップ設定
タスクバーのOneDriveアイコン(雲マーク)を右クリック
タスクバー右側の通知領域(時計の隣)にある雲マークを右クリックします。見当たらない場合は「∧」をクリックすると隠れたアイコンが表示されます。
「設定」→「同期とバックアップ」→「バックアップを管理」をクリック
「デスクトップ」「ドキュメント」「ピクチャ」など、バックアップしたいフォルダのスイッチをオンにします。
「バックアップの開始」をクリック → 以降は自動でクラウドに同期
設定後は、対象フォルダへのファイルの保存・変更が自動でOneDriveに反映されます。パソコンが壊れても、新しいパソコンでMicrosoftアカウントにログインするだけでデータが戻ってきます。
①パソコン本体にデータ保存(通常の作業)+ ②OneDrive無料プランで自動クラウド同期 + ③月1回だけ外付けHDDに手動コピー。この3点セットで「3-2-1ルール」が完成します。OneDriveの無料プランは5GBですが、書類・表計算ファイルだけなら十分です。
急増するサイバー詐欺の最新手口
個人店・中小企業が今すぐ知るべき対策
全員必読
2026年のサイバー詐欺はAI技術の悪用により手口が巧妙化しています。フィッシング詐欺はSMSが主流手口になり、サポート詐欺は実際に2億5,000万円の被害事例も発生しています。「自分は大丈夫」という思い込みが最大のリスクです。
ある企業でパソコン画面に偽の警告が表示され、サポートを装った人物に誘導されて遠隔操作ソフトをインストール。ネットバンキング経由で約2億5,000万円が不正送金されました(信和株式会社・デジタルフォレンジック調査結果)。この「サポート詐欺」の手口は個人店・中小企業でも急増中です。
今すぐ知るべき3つの詐欺手口
「ウイルスに感染しました」偽の警告画面
突然パソコン画面に「ウイルスに感染しました。今すぐMicrosoftに電話を」などと表示されます。電話すると「サポート担当者」を名乗る人物が遠隔操作ソフトのインストールを指示し、ネットバンキングの情報を盗みます。Microsoftは電話番号をパソコン画面に表示しません。画面を閉じてください。
経営者・上司を装ったメール・SNSで送金指示
2026年2月、ある企業で「社長を装った第三者」からフィッシングメールが届き、SNSで経理担当者に振込指示。銀行窓口で約5,000万円が不正送金されました。送金指示は必ず電話で本人確認を行う社内ルールを作ることが必須の対策です。
銀行・宅配・公共機関を装ったSMSリンク
2026年5月時点の予測では、フィッシング詐欺の主流手口がメールからSMSへ移行しています。「お荷物をお届けできませんでした」「口座が凍結されます」などのSMSに記載されたリンクは絶対にタップしないでください。公式サイトは自分でブラウザから直接アクセスしましょう。
今日からできる!詐欺被害ゼロへの5つの対策
- ✓パソコン画面に「ウイルス警告」が出ても絶対に電話しない。Alt+F4かブラウザを強制終了して閉じるだけでOK
- ✓SMSやメールのリンクはタップ・クリックしない。公式サイトは検索またはブックマークから自分でアクセスする
- ✓送金・振込の指示は必ず電話で本人確認。メールやSNSだけでの送金指示は社内ルールとして禁止する
- ✓GmailやMicrosoftアカウントに二段階認証を設定する。パスワードが漏れても不正ログインを防げる
- !「遠隔操作ソフトを入れてほしい」と言われたら詐欺確定。インストールは絶対にしない。もし入れてしまった場合はすぐにインターネットを切断してご相談ください
遠隔操作ソフトをインストールしてしまった場合や不審な送金が起きた場合は、まずインターネットケーブルを抜く・Wi-Fiをオフにする(ネットワーク遮断)。その後、銀行に電話して取引を止め、最寄りの警察署またはサイバー犯罪相談窓口(#9110)に相談してください。パソコンの対処はその後です。