COPILOT関数とは?
セルに日本語で指示するだけのAI関数
初心者〜中級者
「=SUMIFS(...)」のような複雑な関数を覚える必要はもうありません。COPILOT関数はセルに=COPILOT(...)と入力し、第1引数に「やってほしいこと」を日本語で書くだけで、AIが処理してセルに結果を表示してくれる新しい関数です。
COPILOT関数の基本構文
第1引数に「何をしてほしいか」を人に頼むような感覚で書き、第2引数に処理してほしいデータの範囲を指定するだけです。関数の構文や引数の順番を覚える必要がありません。
実際の使用例(コピペしてすぐ試せる)
COPILOT関数は現在先行提供段階で、利用にはMicrosoft 365 Copilotの有料ライセンスが必要です。また2026年1月時点ではデスクトップ版ではなくWeb版Excel限定で利用可能となっています。無料版のCopilotではこの関数は使えませんので注意してください。
個人店・中小企業での活用シーン
📝 お客様アンケートの自由記述を要約
飲食店・サロン向け紙のアンケートを集計したあと、自由記述欄が大量にあって読むのが大変——という悩みを解決。COPILOT関数で範囲指定するだけで要点を抽出してくれます。
🏷️ 商品データの自動カテゴリ分け
小売店向け大量の商品リストを「食品」「日用品」「季節商品」などに手作業で分類する手間を削減。商品名のセルを指定するだけでAIが自動判定します。
💬 クレーム・問い合わせ内容の傾向把握
全業種向け蓄積された問い合わせ履歴から「よくある質問トップ3」をCOPILOT関数で抽出。スタッフ教育やFAQ作成の資料にそのまま使えます。
エージェントモードとは?
複数手順を自動でこなすAIアシスタント
中級者向け
通常のCopilotは「1つ質問して1つ答える」形式でしたが、エージェントモードは違います。「目標」だけ伝えれば、必要な複数の作業手順をAIが自分で考えて、最後まで自動的にやり遂げてくれます。2026年4月22日にExcel・Word・PowerPointで正式提供が開始されました。
エージェントモードの驚きの実力
実際の検証事例では、12月の売上を合計する数式(SUM関数)が「31行目まで」しか参照していないミスがあるシートに対し、AIに「分析して」と依頼したところ、人間が見落としがちな計算範囲の誤りまで自動で発見し、セルの内容を修正するという結果が報告されています。AIが「ここまで計算すべきなのに範囲が足りていない」と判断し、修正理由まで説明してくれるのです。
データを読み取って理解したいだけ(傾向を知りたい・要約したい)なら通常の「Copilot Chat」、データを変更・修正・追加したい(数式を直したい・新しい列を作りたい)なら「エージェントモード」を使うと覚えておきましょう。
エージェントモードでできること 3つの系統
「月別売上の棒グラフを作って」と頼むだけで、データに適したグラフを自動生成。デザイン調整も後から可能です。
表を読み取って傾向・外れ値・要約を自動で提示。難しい関数を組まなくてもAIがポイントを見つけてくれます。
シートの命名規則がバラバラなファイルの整理など、人間が複数の手順を踏む作業を、目標を伝えるだけで自動実行します。
そのまま使えるグラフ作成プロンプト
① 有料ライセンス(Copilot Pro 月額3,200円〜、またはCopilot for Microsoft 365 月額4,497円/ユーザー〜)への加入 ② Microsoft 365のデスクトップ版Excelを使用していること(Web版は一部機能制限あり) ③ データが「テーブル形式」になっていること(通常のセル範囲ではAIが正しく認識できない場合があります)。
業種別プロンプト集&始め方
料金プラン・準備・そのまま使える指示文
全レベル対応
「結局いくらかかるの?」「何から始めればいいの?」という疑問にお答えします。2026年4月15日以降、無料版CopilotはExcelのアプリ内タブとしての統合が解除されており、業務で本格的に使うには有料ライセンスがほぼ必須になっています。
料金プラン比較(2026年6月現在)
- 基本チャット・Web検索は可能
- 会話回数に制限あり
- Excel内での直接操作はできない
- ブラウザでの対話のみ
- 個人版Microsoft 365内でOffice連携
- Excel・Word・PowerPointで利用可
- 個人事業主・フリーランス向け
- 全Office製品の全面連携
- 組織データの参照が可能
- セキュリティ機能を含む
- スタッフ複数名での導入向け
今すぐ始める3ステップ
30日間の無料トライアルで試してみる
有資格のMicrosoft 365テナントであれば30日間の無料トライアルが利用できます。まず一部の業務だけで試してみる「パイロット運用」が現実的なスタート方法です。
データを「テーブル形式」に変換しておく
データ範囲を選択してCtrl+Tでテーブル化します。AIが正しくデータを認識するために必須の準備です。これを忘れるとCopilotが意図通りに動かないことがあります。
右側のCopilotアイコンをクリックして話しかけてみる
Excel画面右上のCopilotボタンをクリックするとサイドパネルが開きます。「このデータから売上の傾向をまとめて」のように話しかけるだけでOKです。
業種別 — そのまま使えるプロンプト集
うまくいったプロンプトを共有ドライブに記録しておくことをおすすめします。「前年同月比の出し方」「未入金リストの抽出」「異常値のハイライト」など定型的なプロンプトを10個ほど集めると、それがそのまま社内の業務マニュアルになります。これがAI活用で最も差がつくポイントです。
プロンプトが曖昧で変な結果が返ってきたり、データの形が悪くて動かなかったりすることは最初は誰にでもあります。3回ほど触れば慣れて、1ヶ月続ければ関数を手で書く気にならなくなる、という声も多く聞かれます。「何を知りたいかを言葉にできること」がこれからの武器になります。